今年は

 2021年のプロ野球。開幕を1週間に迎えた時に、今年は9回で打ち切りのルールが出た。即ち、延長戦は無しということだ。昨年は延長10回まで行っていた。さて、延長無しルールはどのような影響があるのか。

 投手面では、いろんな意味で有利になると思う。中継ぎの強いチームや層の厚いチームは、先発が5回6回を投げ切ればどうにかなると考え、最初から飛ばしていける。よって、5回で100球投げる投手(球数の多い投手)が生きてきて勝ち星を重ねるかもしれない。中継ぎの層が薄いチームも、薄いなりに延長を考えず継投できるかもしれない。ただ、いくら9回までとはいえ、登板数が増えるとオリンピック休暇はある予定だが、夏場は苦しくなるか。打撃面でもチャンスが来れば早い回の代打があり、大量点に結びつくケースも増えてくるだろう。一軍枠で、チャンスに強い打者や長距離砲にニーズが出て来るかもしれない。そして、引き分け数も更に増加するだろう。負けを減らして、最悪引き分けに持ち込む試合展開も出てくるかもしれない。後1週間。今年も始まる。

 

決まった‼️

 巨人を自由契約となっていた、宮國椋丞投手がベイスターズの育成選手として契約された。ベイスターズはピープルズ、エスコバー、新外国人のロメロが開幕時に不在。そこで、10年間で205試合投げた右腕の獲得に至ったのだろう。まずは、育成契約で様子を見て、一軍の戦力と判断されれば、支配下の選手となるだろう。

 さて、巨人は宮國椋丞の穴を埋めなければならない。宮國椋丞は近年、接戦などで起用されると打たれているイメージがある。言葉は悪いが、敗戦処理や大差で勝っているときは、そこそこいいピッチングをしていた。特に、ビハインドの登板。ここで、打たれるとゲームは壊れてしまい、決まってしまう。ここを淡々と抑えれる投手も必要となってくる。この仕事ができれば、ステップアップにもつながるのだ。中継ぎ投手でいえば、8人枠があったとしたら、7番手8番手のところだと思う。ここに、誰が入ってくるのか。早くも競争となっている。宮國椋丞も28歳。だから、戦力外となったのだろう。この枠では、若手投手が出てきて、チームが活気付いてほしい。

 

開幕ローテーション

 開幕ローテーションも固まりつつある。オープン戦の金曜日に菅野智之、土曜日に戸郷翔征が投げていることから、開幕のベイスターズ戦はこの2人の先発が濃厚。そして、火曜日にサンチェス、水曜日に今村信貴が投げている。今村信貴は先発ローテーション号からを貰っているので、水曜日は今村信貴だろう。ただ、同じ日には井納翔一も教育リーグで先発している。こちらも、水曜日に入る可能性もあるが、日曜日に移ると予想。

 よって、

 金〜日 菅野智之、戸郷翔征、井納翔一

 火〜木 サンチェス、今村信貴、❓❓❓

 と言ったところだろう。なんとなく、阪神には左腕をぶつけたい。本日、高橋優貴が抑えたが、投球内容で2軍行きとなった。阪神との最初2回のカードは火水木なので、6番手のところは左腕を持ってきたい。高橋優貴、平内龍太、畠世周の争いとなるだろう。大穴で好調の野上亮磨の可能性もある。週末ローテは、ベイ、ヤクルト、広島、ベイ、広島と続く。順位こそ昨年のBクラスだが、ベイは外国人不在のオーダーなので、絶対に勝ちたい。広島は投手陣が良いので、応戦したい。それで、菅野智之、戸郷翔征と並べたのだろう(決して阪神や中日を軽視しているわけではない)。開幕まで2週間を切った。是非、スタートダッシュをみたい。

対阪神(必見)

 セリーグどこの球団もライバルだが、昨年2位の阪神が間違いなく強敵となるだろう。阪神との今年の対戦は

 

 火水木 甲子園    4月6日

 火水木 東京ドーム  4月20日

 金土日 東京ドーム  5月14日

 交流戦

 金土日 甲子園    6月18日(交流戦明け)

 金土日 甲子園    7月9日

オリンピック

 金土日 甲子園    9月4日

 日   甲子園    9月19日

 金土日 東京ドーム  9月24日

 火水木 東京ドーム  10月12日

 となっている。4月は火水木で組まれているが、後は金土日となっている。そして、2チームが優勝争いをしていれば、10月12日の3連戦が天王山となる。阪神を意識するなら、交流戦明けとオリンピック明けのローテーションにも影響する。昨年は120試合制で交流戦が無かったため、24試合あった。しかし、今年は143試合制で交流戦があるため、セリーグ同士の試合は125試合。25試合ある。阪神西勇輝や高橋遥人を当ててくる可能性がある。ローテの流れを見るのも、楽しみの一つである。

拡大版DeNA

 拡大版DeNA。昨シーズンの投手は、今永昇太や東克樹の故障。絶対的守護神だった山崎康晃の不調。さて、今年の拡大版は。山崎康晃の代わりとして守護神を務めた三嶋一輝が選ばれた。そして、見事に二桁勝利を挙げた大貫晋一も選ばれた。勝ち星は6勝だったが、貴重な左腕としてローテーションに返り咲いた濱口遥大。そして、途中故障したが、安定した投球で4勝を挙げた元巨人の平良拳太郎の4人が選出。濱口遥大以外総入れ替えとなった投手。拡大漏れした今永昇太、山崎康晃、上茶谷大河の奮起がAクラス復帰への条件か。

 捕手は戸柱恭孝が復帰。昨年の拡大版の伊藤光に勝った。今シーズンもこの2人を中心になるのか。内野手は大和、柴田竜拓、宮崎敏郎、ソトの4人。ロペスが退団したが、ドラフト2位の牧秀悟が好調のため、激しいポジション争いが繰り広げられるだろう。また、倉本寿彦も意地を見せるか。また、期待の森敬斗が出てくるのか。外野手は佐野恵太、神里和毅、オースティンの3人。近頃打撃不振の桑原将志や大砲の細川成也がレギュラーを狙う。開幕時に外国人選手が間に合わないため、開幕から好調をキープすると、一気にレギュラーのチャンスだ。

 

当確

 今村信貴がソフトバンクとのオープン戦で、5回を無失点。昨年の日本シリーズのリベンジを果たすと共に、自身初の開幕ローテーションを勝ち取った。

 今村信貴と言えば、いつも7〜8番手の先発投手という勝手なイメージ。先発投手が離脱した時に調子が良かったら、チャンスをもらい、そこで数勝する感じ。高卒2年目から一軍で投げているので、ベテランという感じだが、実は3月15日で27歳。今が一番力が出る頃なのかもしれない。2018年には中日戦で完封勝利を挙げるなど、6勝2敗と花が開きかけた。2019年は3勝2敗。2020年は5勝2敗と谷間を埋めて、2021年シーズンは開幕ローテーション勝ち取った(この2週間でどうなるか分からないが)。左打者へのシュートが有効になってきたらしい。

 

 ここからが本当の勝負。まずは、最初の登板で勝ち星をつけることが求められる。最初の試合で崩れると、2試合目の登板で打たれたらチャンスは無いと不安になってしまう。だからこそ、なんとしても結果を残してもらいたい。5番手投手は8勝8敗ぐらいでも御の字だが、今年、二桁勝利を挙げて貯金を作れたら、イメージが変わり、一級品の投手となるだろう。是非、このビッグチャンスを物にしてほしい。

 

開幕予想ローテ

 開幕までおよそ2週間半。そろそろ、開幕ローテも決まってきた頃だ。阪神では藤浪晋太郎開幕投手を務める。中日は福谷浩司開幕投手大野雄大は巨人戦に当たるのだろうか?巨人の開幕戦相手はベイスターズ。ソト、オースティンがいない。エスコバーもいない。ここは最低でも勝ち越さなければならない。

 

 さて、巨人の開幕投手は余程のことがない限り、菅野智之だろう。そして、戸郷翔征とサンチェスも確定だろう。次に、FA移籍してきた井納翔一が入るだろう。後2枠。左腕を入れるのか?左腕だと、メルセデスがいない今は、今村信貴、高橋優貴、横川凱が候補となる。横川凱がこの間打たれたので、今村信貴と高橋優貴なのか。右腕だと畠世周、ルーキー平内龍太が候補だ。いずれにしても、残り2枠をこの投手で争う。

 

 菅野智之、戸郷翔征、サンチェス、井納翔一、今村信貴、高橋優貴が今のところのローテか。

 個人的には、菅野智之、戸郷翔征、サンチェス、井納翔一、横川凱、平内龍太というローテがみたい。

 また、桜井俊貴や大穴で野上亮磨らも可能性はゼロではない。そろそろ、オープン戦の登板からローテ見えてくる。果たして、どうなるのか。

 もしもだが、菅野智之が大リーグへ行ってたと考えたら、ゾッとする。