この人しかいない

 2021年の沢村賞。投手の最高の栄冠でもあるこの賞。今年の受賞者はオリックスの山本由伸になった。26試合18勝5敗。防御率1.39。奪三振206。6完投。4完封。どの項目を取っても、他の投手を圧倒しての受賞。

 パリーグ防御率2位が宮城大弥。2.51なので、1点以上も差を開いた。勝ち星も同じく2位の宮城大弥に5勝差。奪三振も2位の則本昂大に54個差をつけた。セリーグを見ても、九里亜蓮と青柳晃洋が13勝。防御率は柳裕也が2.20。奪三振は柳裕也が168。どの数字をとっても、山本由伸がいかに凄いかが分かる。そして、分業制が進んだ現在。4完封と言うのが素晴らしい。山本由伸と宮城大弥がこの成績なので、オリックスの優勝も頷ける。来年、ライバルとなるのは奥川恭伸なのか。日本シリーズでも素晴らしい投げ合いを演じている。更に奥川恭伸はコントロールも良く球数も少ない。完投項目では秀でている。来年、圧倒した成績を残す投手は誰になるのか。こちらも見応えありだ。