守備妨害

 7月12日の巨人対ヤクルト(ほっともっとフィールド神戸)の6回裏に起こった。2対3でワンアウト1塁3塁の場面だ。外野フライでも同点。ダブルプレイ崩れでも同点の場面。炭谷銀仁朗の打った打球は三遊間深めのゴロ。ヤクルトのショートのエスコバーが取り2塁へ送球。2塁はアウト。セカンドの山田哲人が一塁へ送球する際に、ベースにスライディングしたパーラと激突。1塁には流れず、ダブルプレイ崩れで同点。

 

 のはずだったが、高津臣吾監督のパーラのスライディングは危険なスライディングではないかのリクエスト。リクエスト結果は危険なスライディングと判断されて、バッターランナーの炭谷銀仁朗もアウト。ダブルプレイとなり、同点にならず。もちろん、パーラはベースにスライディングしているので故意ではない。しかも、セカンドの山田哲人にすぐ謝っている。山田哲人の行為も、サッカーで言うペナルティーエリアで倒されたフリをする審判を欺くような行為に見える。一塁へ送球したとしても、セーフになっていただろう。

 

 結局は野球規約の①ベースに到達する前からスライディングを始め、②手や足でベースに到達しようとし、③スライディング終了後はベース上にとどまろうとし、④野手に接触しようとして走路を変更することなく、ベースに達する滑り込み。この4つの条件を満たしていれば、スライディングで野手に接触したとしても守備妨害にならないとあるらしい。今回はスライディングがベースより近かったため、③の条件が満たされなかったため、守備妨害となったとされたらしい。無理だとは思うが、この4つの条件があり、3番目の条件が満たされなかったので、パーラ選手は守備妨害です。とアナウンスで述べる必要があっただろう。結局、これが尾を引いて試合はそのまま2対3で巨人は負けて、首位をヤクルトに明け渡した。それとは別に、陽岱鋼とウィーラーを使えなかったのが痛いと思った。