衝撃の初打席の外野手

 覚えている人はいるだろうか?巨人の外野手で衝撃の初打席だった選手。かつて、これほどインパクトがあっただろうか?加治前竜一である。

 奈良県出身で高校は名門の智弁学園。1年夏と2年夏に甲子園出場。共に3回戦進出だった。高校通算43本塁打と長打力には定評があった。東海大に進学し、MVP2回、ベストナイン5回、首位打者1回と首都リーグを代表する外野手として活躍。2007年11月のドラフト会議で、大学生・社会人ドラフト4巡目で巨人に指名された。入団会見では、大学の先輩でもある、原監督の現役時代のような選手になりたいと述べていた。

 2008年、2軍では打率.313。本塁打7本と結果を残していた。そして、チャンスはやってきた。6月1日は松本哲也に代わって1軍へ。同日、12回裏の守備で1軍初出場。そして、6月6日の阪神戦の延長10回裏。ワンアウト同点の場面で初打席。右打者の加治前竜一が見事に流し打ち。打球はライトスタンドへ。プロ初打席サヨナラホームラン。日本プロ野球史上初でメジャーでも過去に例はない。その後はイマイチ出番はなく、2010年の1月にはゴルフバッグやバットを盗まれた車上荒らしの被害で話題となる。2012年はシーズン自己最多の47試合に出場。犠牲フライで決勝点を挙げるなど、活躍する。この年は8打点中4打点が勝利打点と勝負強さを見せた。しかし、2014年のオフに戦力外通告を受ける。トライアウトに参加も獲得球団はなく、2015年からは社会人野球の三菱重工長崎に所属。現在は統合に伴い、三菱日立パワーシステムでプレイしている。

 109試合。119打数25安打2本塁打10打点。打率.210。

 記録よりも記憶に残っているという選手の1人でもある。