準レギュラー1

 この間、木村拓也の事をブログに書いて改めて思った。チームが強くなるには、怪我しない安定したレギュラーはもちろんだが、準レギュラーのような人が攻守に渡り活躍するのも条件の一つだと思った。レギュラーがゲガをしたときにスタメンで出て活躍する。また、代打や代走で存在感を現す。そのような選手にスポットを当てて書いてみたい。

 第1回は古城茂幸。現在は巨人の一軍内野守備走塁コーチである。中央学院高校国士舘大学を経て1997年ドラフト5位で日本ハムに入団。日本ハムでは守備の人と言うイメージでバッティングではあまり活躍することはなかった。2005年には同じようなタイプの飯山の加入で、守備固めのポジションも奪われて出場機会がほとんどなくなり、2軍で過ごす事がほとんどになった。2006年のシーズン開幕前の3月26日に岡島秀樹古城茂幸實松一成のトレードで巨人に移籍した。 

 失礼ではあるが、巨人に来た時はほとんど知らなかった。このトレードの意味じたい分からなかった。巨人での1年目は代打成功率と得点圏打率が4割ぐらいと打撃でも存在感を見せて、なかなかやれるじゃんと言う印象だった。2007年では内野全部を守るユーテリープレイヤーとして、存在感を示す。守備が上手な選手が少なかった当時は貴重な存在だった。しかし、クライマックスシリーズでは浅いレフトフライの帰塁を怠りアウトになったこともあった。当時は、かなり怒っていたような気がする。それでも、木村拓也脇谷亮太寺内崇幸等とサブレギュラーのポジションを争ったり、たまに8番セカンドでスタメンの時は活躍していた印象だ。それでも2011年ごろからは1軍に定着できず、2軍で過ごすことも増えてきた。だが、この年の8月3日に最もインパクトを残した。同点で迎えた最終回に阪神藤川球児からサヨナラホームランを打った。巨人対藤川球児に限っても初のサヨナラホームランだった。茂ちゃんフィーバーとも騒がれた。2013年は怪我に苦しみ同年で引退。試合前の引退セレモニーでは胴上げされた。

 茂幸の茂は、大の巨人ファンだった父が、長嶋茂雄の茂からとったものらしい。巨人に移籍してきたのは何かの運命でもあったのだろう。

 

 通算15年。767試合1175打数264安打9本塁打88打点。打率.225。と活躍した方ではない。だが、記録よりも記録に残っている選手と言った、あの言葉が当てはまる気もする。日本ハム時代より巨人時代の方が成績が良い。巨人に移籍すると、ダメになるとアンチ巨人ファンは盛り上がるが、古城茂幸は違った。

 

応援歌。シャープに振り抜け古城。華麗に巧みに豪快に。頼りにしているぜ、男古城決勝打♫なかなか、カッコいい応援歌で覚えやすい。古城茂幸にマッチしている応援歌だったと思う。