日本シリーズ統括

 日本シリーズは巨人の2年連続4連敗という屈辱的な形で終わった。4連敗には様々な要因があったと思う。全て結果論と言えば結果論になるが、振り返ってみる。

 先発投手は、菅野智之、今村信貴、サンチェス、畠世周の順番だった。ここに、チーム2位の勝ち星の9勝挙げた戸郷翔征の名は無かった。勝ち星順で行くと、菅野、戸郷、サンチェス、今村、田口、畠となる。まずは菅野は当確だったとして、戸郷、サンチェス、後半好調だった畠を使うと全てが右腕になる。アクセントをつけるために、今村を2戦目に持ってきたのだろう。しかし、ソフトバンクはその作戦をもろともせず、いとも簡単に今村を打ち崩した。そこで、流れはソフトバンクに行ってしまった。皮肉にも、戸郷翔征は失点も少ししたが、中継ぎで好投を見せた。そして、サンチェスも途中までよく抑えた。実力差を露呈した形になったが、やり方(結果論だが)次第では、もっとせっていたかもしれない。菅野智之がメジャーに行くのなら、戸郷翔征と畠世周がチームを引っ張っていかなければならない。この2人が定着しないと、来シーズンは苦しいだろう。