今となっては

 今となっては2017年ドラフト。巨人の1位指名は清宮幸太郎。期待の左の長距離砲。抽選は確実だろう。そして抽選。結果は外れ。清宮幸太郎とは縁がなかったのか。そして、2回目の1位指名は村上宗隆。1位単独で行く噂もあったが、ここでの指名。またしても外れ。さて、次は誰に行く。鍬原拓也。決定。巨人の映えあるドラフト1位は鍬原拓也になった。

 

 そして2位指名。捕手岸田行倫。大阪ガスからの期待の捕手。ポスト阿部慎之助候補か。かなりの期待。そして3位指名。捕手大城卓三…。なぜ?と思ったファンは多かったはず。私もその1人だった。岸田は高卒社会人出の捕手で、ドラフト当時の同学年選手は大学4年生になっているか、高卒で言えばプロ4年目を迎える選手と同じ。育成という枠組み。1996年生まれ。一方の大城卓三は東海大相模東海大NTT西日本とエリート街道を出た捕手。1993年早生まれなので、1992年生まれの世代。岸田よりも4つ上。この上位指名で捕手2人も。他球団ファンからもいろんな声が上がる。しかし、今はどうだろうか。

 

 大城卓三は怪我の小林誠司が上がって来れないほどの安定感と得意の打撃でレギュラーを取りつつある。岸田も3番手捕手の座をガッチリと掴んでいる。小林誠司の怪我が治り、後退しても良いが、この位置をキープ。今年は他球団でも捕手の故障が相次ぎチームに影響を大きく与えている。巨人も小林誠司が怪我した時はヤバイなと思ったが、大城卓三の成長。岸田行倫の成長もあり、捕手には困っていない。他球団から見たら贅沢なぐらいでは無いか。今のところでは成功だが、これからどのような変化が起こるか分からない。当時では考えられなかった、ドラフト2位3位捕手指名は現在では成功ではないか。