暗黙ルールの存在

 プロ野球には暗黙のルールがある。それは、アメリカの真似をしたのか分からないが、少し疑問に思う。大量点差がついたら到来をしてはいけないと言うルールだ。そもそも大量点差とは何点からなのか?これに関しては、何点差開いたら盗塁してはいけないと明記しなければ納得できない。しかし、それだけでは何の解決にもならない。野球というスポーツはゴールドゲームがない限り、何点差、何十点差開いても逆転可能なスポーツである。負けているチームは勝つために必死でやる。盗塁は100%成功するものでなく、失敗のリスクを伴いながらやるものだ。よって、上記のルールを作ってしまうと、大差で負けているチームの勝つ可能性を減らしてしまう。それなら、いっその事ことゴールドゲームにすれば良いのではないかという議論にも発展しかねない。 

 

 現在では大量点差がつき、ファーストがベースから離れて走った場合は盗塁が記録されないと言うこともある。それも、プロなら最後の最後まで堂々と盗塁できるかできないの駆け引きをするべきである。盗塁で飯を食べている選手にとっては死活問題にもなる。

 

 個人的にはどれだけ点差が開こうが、ランナー1塁の時のファーストはベースにつき、盗塁を防ぐことご好ましいと思う。でなければ、盗塁の価値はなくなり、盗塁の存在意義も分からなくなる。ルールから盗塁なしと言うのもありかもしれない。そうすれば、暗黙ルールが一つなくなる。しかし、寂しい気がする。盗塁のおかげで、体が小さくても足が早い人は活躍できる。取り敢えずは盗塁に関しての暗黙ルールは納得のいくものにして欲しい。