投手の打力について

 セリーグ指名打者制度が無いために、実は投手の出塁が重要となる。例えば、4吉川尚6坂本勇人8丸5岡本7亀井9パーラ3中島2小林1投手と言うスタメンだとする。

 

 例えば2死2塁で小林を迎えたとする。普通なら小林敬遠、投手勝負となるだろう。しかし、巨人の場合は小林勝負で次の回投手からと言う対策を取られることもある。先頭打者が投手でアウト。吉川尚がアウトだと2死で坂本勇人を迎えることとなる。2死ランナーなしから点を取るには、ほとんど本塁打頼みになってしまう。もしも、投手が安打や四球で出塁する事ができれば、吉川尚がバント。1死2塁で坂本勇人を迎える事ができて、得点力が上がるだろう。やはり、2番に坂本勇人を置くことの意味として、8番9番の出塁率が鍵となる事がわかる。

 出塁率の一部となるが、実は投手の本塁打と言うと2019年は1本も無かった。2018年はカラシティー菅野智之、ウィーランド、秋山拓巳藤浪晋太郎、上原健太が1本ずつの計6本。2017年はウィーランドが3本。マイコラス、バルデス山井大介秋山拓巳メッセンジャーが1本ずつの計8本。2016年は小川泰弘、バルデス、マイコラス、山口俊が1本ずつの計4本。2015年は館山昌平前田健太、小川泰弘、ネイラーが1本ずつの計4本(どの年も大谷翔平を除く)。5年間で22本塁打となっている。こうやってみると、15人が打っている。

 やはり9番打者が自動アウトとなると、投手は楽になる。現役最多投手安打は石川雅規の124安打となっている。2019年も8安打打っている。逆に濱口遥大は26打数0安打で16三振と全く打てなかった。

 今年は投手の打席に注目すると共に、昨年流行った「令和初の〜」、令和初の投手の本塁打は誰になるのか?注目してみたいと思う。菅野智之が開幕戦で打って欲しいな🤗