1992年1993年に在籍した元気者

 1992年から2年間巨人に在籍したモスビー。1992年は所属チームが決まっていなかった。しかし、デニー・ゴンザレスが不振のため、巨人に来ることとなった。デニー・ゴンザレスがウェイバー公示されたため、入団が交わされた。4月12日に来日して、4月21日にデビューした。なお、デニー・ゴンザレスは第3回と第4回のWBCでドミニカの打撃コーチをしていた。

 俊足と強肩で守備が広く足が速かったと言うイメージ。スイングスピードも速かった。1年目は96試合337打数103安打25本塁打。打率.306。と活躍した。2年目は開幕2戦目で空振りをした際に、脇腹を抑えていたのが、今でも印象的だ。右脇腹挫傷を負った。6月には右足親指捻挫のため、一時アメリカへ帰国。復帰後は打撃にムラがあり、シーズン終了後にそのまま退団となった。フェンスに激突しながら補給する場面もあったり、守備位置で体を動かすパフォーマンスなどで、プロ野球ファンから愛された。あの、脇腹を痛めた空振りがなければ、1年目の活躍からして、もっと活躍していたかもしれないので残念だ。巨人で記録よりも、良い記憶に残る外国人選手の1人だろう。現在は60歳。2018年にカナダ野球殿堂入りを果たした。