1994年外国人選手

 1994年懐かしの外国人選手を振り返ってみる。

 グラッデン。374打数100安打15本塁打。打率.267とごく普通の成績。三拍子揃った外野手との触れ込みで来日も肩力と走力が思ったよりも衰えていた。よって、レフトを守ることが多くなり、松井秀喜がライトへコンバートされた。打順は主に1番バッター。金髪でチョット怖めの風貌。5月11日のヤクルト戦では、西村龍次内角球に対して激怒。西村龍次に叫びながら詰め寄ったが、間に入ってきた捕手の中西親志を振り切りながら、キャッチャーマスクの上から殴打した。グラッデンは左手小指と右手親指を骨折した。プレイスタイルよりも、この乱闘事件の方が印象に残っている人も多いだろう。現在は62歳となっている。

 コトー。383打数96安打18本塁打。打率.251。スキンヘッドに口髭と言った風貌が印象的。左投手に強く、今中慎二山本昌広をよく打っていた。肩が弱く、ヤクルト戦では俊足ではないハウエルに1塁から2塁へとタッチアップを許したほどだった。ゴルフのようなスイングで、低めの球を打ち上げるバッティングだった。1994年と言えば、10.8決戦。1番打者で出場。第3打席で本塁打を打ち、勝利に貢献。現在は59歳。

 この2人の外国人選手は記録よりも記憶に残る選手だろう。