田中俊太がベイへ
梶谷隆幸の人的補償で、田中俊太がベイスターズへ移籍となった。年明けぐらいに決まると思っていたが、早期決着となった。
田中俊太の今季の成績は48試合68打数18安打1本塁打6打点2盗塁であった。1年目は143試合中99試合と準レギュラーとして存在感を出した。それから、62試合、48試合と出番は減ってきた。吉川尚輝のセカンド定着と、若林晃弘、北村拓己、増田大輝等の台頭もあり、今シーズンの終盤しかほとんど出番は無かった。ただ、日本シリーズでは1試合スタメンで出るなど、期待感も感じさせた。
ただ、ベイスターズに移籍したからといって、すぐにレギュラーになれる訳ではない。サードには宮崎敏郎、ファーストにはオースティンがいる。二遊間では、倉本寿彦、元巨人の中井大介、期待のドラ1森敬斗、期待の大砲の伊藤裕季也、オールラウンダー大和、成長著しい柴田竜拓らがいる。更に、ドラフト2位で牧秀悟もいる。実は、結果を出さないと、巨人より出番は少なくなるのでないか。この移籍を機に頑張ってほしい。
ゴールデングラブ賞
ゴールデングラブ賞の発表。巨人からは投手部門で菅野智之、遊撃手部門で坂本勇人。2人が選出された。菅野智之は大野雄大に競り勝った。坂本勇人は2位に大差をつけての選出。
前回、外野手部門でトップだった丸佳浩は4位となり、惜しくも落選した。前年まで、7年連続で選ばれていたが、今回選ばれなかったことで、8年連続とはならなかった。今年もファインプレーあったが、インパクトが少し小さかったのか。岡本和真は三塁手部門でトップの高橋周平に32票差と肉薄してきた。更なる守備の向上で来年はタイトルを狙いたい。吉川尚輝は先輩の菊池涼介に大差をつけられたが、今年の菊池涼介は守備率10割が決めてとなったが、年々衰えてきている。吉川尚輝も菊池涼介並みのプレイができるので、こちらは菊池涼介越えを期待したい。
MVP
セリーグのMVPは菅野智之、パリーグのMVPは柳田悠岐に決まった。とてつもない記録が出た年以外は、ほぼ優勝チームからの選出となっているため、順調だったのではないか。
菅野智之は開幕13連勝を挙げるなど、インパクト十分。主に火曜日の登板が多く、週の頭をがっちり勝つことによって、チームに安定感をもたらした。本来なら、本塁打王と打点王の二冠に輝いた岡本和真も候補に上がるが、菅野智之の成績が群を抜いていた。
柳田悠岐は打率、打点、本塁打、安打数とチームトップの成績だった。その他にも、出塁率.449、四球84、得点90とあまり話題にならない数字も高いものがあった。
菅野智之は大リーグへ行くか分からないが、この数字を引っ提げて、胸を張って大リーグへ行ってほしい。活躍できるかは、やってみないと分からないが、是非活躍して、最後は巨人でプレイしてほしい。
井納翔一成績
井納翔一投手の2020年の成績。
○中日 ○広島 ⚫️巨人 ⚫️巨人 ○中日
⚫️阪神 ○広島 ○広島 ⚫️中日 ○巨人
⚫️広島 ⚫️巨人 ⚫️阪神
6勝7敗
広島3勝1敗
中日2勝1敗
巨人1勝3敗
阪神0勝2敗
防御率や点差は出していないが、広島や中日に相性が良い。巨人は可もなく不可もなくという感じで、結果的にベイスターズの2〜3番手右腕を獲得したことになった。イメージ的に井納翔一が投げる時はベイの援護点は少ないイメージ。梶谷隆幸を獲得して、梶谷、坂本勇人、丸、岡本と並ぶ強力打線が火を吹けば、6回までは投げている井納翔一が二桁勝利挙げる可能性は十分にある。7勝7敗で貯金が作れない5番手投手を脱却して、二桁勝利+貯金を作れる投手へとなってほしい。環境が変われば、成績も変わる可能性があるので期待したい。
3割打者
規定打席に到達して3割を打てば、打者の勲章だろう。その年にもよるが、例年3割打者が少なくなっているイメージがある。理由は様々だと思うが、投手の球速が上がったり、変化球の質が向上したからではないか。
セリーグでは、佐野恵太、梶谷隆幸、青木宣親、大島洋平、村上宗隆、高橋周平、宮崎敏郎、鈴木誠也の8名。パリーグでは、吉田正尚、柳田悠岐、近藤健介、西川遥輝の4名。計12名。チーム別に分けると、ベイ3、ヤクルト2、中日2、日ハム2、広島1、オリ1、ソフト1、巨人0、阪神0、西武0、楽天0、ロッテ0となっている。
巨人では、坂本勇人が開幕前にコロナウイルスの偽陽性になったため、調整が遅れた。丸佳浩が骨折しながら試合に出ていた。吉川尚輝や岡本和真は不調期間が長く、波が激しかった事もあり0だった。この4人が規定打席に到達。来年は、4人揃って3割越えを目指してほしい。更に、梶谷隆幸が加わり5人の3割打者がいたら、それが3連覇への近道だろう。
来年の妄想オーダー
梶谷隆幸が入り、勝手に妄想オーダーを組んでみました。
超攻撃型
9梶谷隆幸
6坂本勇人
8丸佳浩
5岡本和真
7亀井義行
3ウィーラー
2大城卓三
4吉川尚輝
1投手
どこからでも出塁できて、誰もがポイントゲッターになれる打線。守備力もそこそこありそう。もしも、山田哲人がいたら6番で、ウィーラーが8番というゾッとする打線。しかも、原監督の大好きなほぼジグザグ打線。
オーソドックス型①
9梶谷隆幸
6坂本勇人
8丸佳浩
5岡本和真
2大城卓三
3ウィーラー
4吉川尚輝
7松原聖弥
1投手
5番の大城卓三が若干弱いが、7番から始まった時、7番か8番どちらかが出塁すると、投手でバント。梶谷隆幸と坂本勇人がポイントゲッターとなる。このメンバーでも、得点能力はありそう。
オーソドックス型②
4吉川尚輝
6坂本勇人
9梶谷隆幸
5岡本和真
8丸佳浩
3ウィーラー
2大城卓三
7松原聖弥
1投手
いずれにしても、梶谷隆幸の加入により打線に厚みが出たのではないか。