2021年西武ライオンズ

 2021年の西武ライオンズはまさかの最下位に終わった。ソフトバンクらとAクラス争いをしていたと思っていたが、気づいたら最下位になっていた。55勝70敗18分の借金15であった。

 打者では、森友哉が3割越えでリーグ2位の打率。盗塁では、源田壮亮が24個ながら盗塁王に輝いた。中村剛也山川穂高もそこそこの成績を残した。そして、なんと言っても栗山巧2000本安打を達成して、安打数を2023安打まで伸ばした。ルーキーの若林楽人は44試合で20盗塁と自慢の走力を発揮したが、怪我で離脱したのが大きかった。全体的に怪我人が多く、やりくりに苦労した感じだ。そこで、呉念庭や岸潤一郎らがチャンスを掴んだ。

 

 投手陣では、菊池雄星が抜けた後の左腕不足が克服できなかった。一方、右腕では高橋光成が11勝9敗、松本航が10勝8敗と二桁勝利投手が2人いた。二人で貯金を稼げるようになると、Aクラスに近づく。今井達也も8勝8敗と貯金を作れなかったが、自己最多白星。この3人で来年は勝っていきたい。抑えでは平良海馬がフル回転。62試合で21ホールド20セーブと大車輪の活躍。今年、五輪も含め、長すぎな感もある。肩を休めて、来シーズンも今年のような成績を残せれば、Aクラスどころか今年のオリックスみたいに、最下位から優勝の可能性も大いにある。