新人王争いの行方(セリーグ)

 新人王争いの行方は少しずつ見えてきた。セリーグは広島の栗林良吏が本命だろう。広島の抑えとして活躍。ここまで40試合0勝1敗24セーブを挙げている。素晴らしいのが、0.45の防御率。普通の中継ぎや抑えでも一級品の数字である。更に、侍ジャパンでも活躍した。インパクトは大きいだろう。中継ぎ抑え投手は、大量失点すると防御率が一気に膨らむことがあるが、防御率を1点台前半に抑えることができれば、新人王にグッと近づくだろう。

 

 対抗馬としては、ベイスターズの牧秀悟だろう。このまま行けば、規定打席到達は可能となる。ここまで、104安打とヒットを重ねている。一時期は不調でスタメン落ちが続いたが、ここに来て本塁打を量産して18本塁打となっている。更に、サイクルヒットも達成して、インパクトを残した。打率も.282と申し分ないが、栗林良吏が大活躍しているので、最低3割はほしいところだ。阪神の佐藤輝明は不振からファーム落ちなので、新人王争いからは一歩交代した。打率は.254。本塁打は24本。三振数は151と多いものの、前半戦を沸かしてくれた。復調して一軍に戻ってきて、本塁打を量産すれば、ワンチャスはあるか。

 大穴としては、ヤクルトの奥川恭伸だろう。昨シーズンは投球回数が2のため、権利はある。ここまで、13試合ながら6勝3敗。二桁勝利を挙げれば、上記の選手がスランプになった時に、可能性があるかもしれない。その他にも、阪神の中野拓夢、伊藤将司なども活躍している。今年の新人王争いはレベルが高そう。