大逆転

 高校野球で大逆転とくれば、第96回全国高等学校野球選手権大会の石川県大会が思い出される。星稜対小松大谷の決勝戦。8回を終わって、小松大谷が8対0と8点リード。決勝戦以外なら、ゴールドになっている点差だが、決勝戦にゴールドはない。9回裏に星稜が9点を取ってサヨナラ勝ち。世紀の大逆転劇となった。その時のエースであり、貴重なツーランを打ったのが、現ロッテの岩下大輝投手である。

 ドラフト3巡目でロッテに。高校卒業と同時にプロへ。1年目のシーズンオフに、右肘内側側副靭帯の再建手術を受ける事となった。それでも2018年には、復活してプロ初勝利を挙げる。2019年には5勝。2020年には7勝と、徐々に先発投手として存在感を出してきた。そして2021年。14試合で8勝4敗と二桁勝利を狙える位置に。それどころか、最多勝も獲れる可能性もある。

 

 そして、今年の星稜高校は、2回戦と3回戦を接戦で勝ったが、準々決勝前に、部員のコロナウイルス感染で大会を辞退となった。