拡大版ロッテ

 2位から4位までが混戦となったパリーグ。ロッテが2位となった昨年。涌井秀章鈴木大地が移籍して、苦戦が予想されたが、見事に2位へ滑り込み。

 まずは投手陣。移籍してきて10勝4敗と見事な成績を残した美馬学規定投球回には届かなかったが、9勝3敗と貯金を作った二木康太は順当。抑えの益田直也はリーグ最多タイ登板と大車輪の活躍で選出。残りの一枠はエースの石川歩と小島和哉の左腕の争いだった。最終的に、規定投球回に届き、貯金を1つ作った石川歩が選ばれた。小島和哉も7勝8敗ながら1年間ほぼローテを守った。小島和哉が二桁を挙げて、来年の名鑑に拡大版して載るような活躍をすると、チームも更に強くなるだろう。

 捕手の田村龍弘、藤岡裕大、安田尚憲、中村奨吾、井上晴哉、マーティン。6人と少数だった。今年の課題は外野争い。ベテランの荻野貴司角中勝也が返り咲くのか、昨年、FA移籍してきたが故障で苦しんだ福田秀平が花開くのか、ブレークしかけの藤原恭大や俊足の和田康士朗が出てくるのか。菅野剛士や岡大海加藤翔平もレギュラーを狙う。この中で、誰が来年の拡大版を取れるのか。また、拡大版を取れる候補に上がらないと、中堅やベテランは戦力外やトレードの可能性も出てくるので、定位置争いが例年以上に実物である。ちなみに表紙は美馬学で、開きの1面は安田尚憲であった。