相手が悪かったかな

 広島の森下暢仁投手が二桁勝利となる10勝目を挙げた。二桁勝利を挙げると新人王にグッと近づくが、もっと凄いのが防御率。今日の試合で規定投球回である120回以上に到達。そして、率は1.907。1位の大野雄大は1.905と紙一重。新人王どころか防御率王のタイトルも見えてきた。

 一方の戸郷翔征は8勝6敗で防御率2.92。投球回は95回と二分の一のため、規定投球回には届かないだろう。しかし、高卒2年目でこの成績は素晴らしいことだと思う。甲子園で脚光を浴びた同学年の吉田輝星は2年間で8試合に先発。1勝4敗となっている。そして、何よりも優勝争いをしているチームでローテーションをほぼ守ったことに、価値があるだろう。そして、体が出来てくれば、もっと長いイニングも投げられるだろう。10代のうちに無理をすると選手生命を縮める恐れがある。新人王はキツくなったが、これを糧に更なる飛躍を期待したい。