3分の2が消化

 変則日程で6月に始まったプロ野球も120試合のうち80試合を消化した。残り3分の1で後40試合。巨人は51勝25敗4分の貯金26。そしてマジック28のおまけ付き。とても素晴らしい成績である。この時点でまだ25回しか負けていないという事に価値がある。 

 

 野手で言えば突き抜けた成績の選手はいないが、坂本勇人丸佳浩が調子を上げてきたことである。ここから大爆発すれば、チームの岡本和真と共に本塁打争いにも参加できるかもしれない。そして、外野の一角に松原聖弥が台頭してきたことである。外野の枠は3つ。丸佳浩がガッチリとレギュラーのため、残りは2枠。開幕当初は亀井義行陽岱鋼やパーラで争っていたが、そこにウィーラーが加入してきて激戦区に。陽岱鋼の不調やパーラの怪我により、チャンスが回ってきた。ここまで、.248、129打数32安打2本塁打5盗塁とよくやっている。守備も良いため、最近は2枠のうちの1つを獲得している。ここからは成績を残さないと、重信慎之介や立岡宗一郎、石川慎吾なども虎視眈々とレギュラーの座を狙っている。すなわち、いつでも交代はオーケーな状態なのである。ここから、打率を上げて.270は欲しいところである。

 投手陣では、菅野智之の11連勝は物凄いが、中継ぎ陣の奮闘が目に留まる。中川皓太の防御率0.90ももちろんすごいが、大竹寛が頑張っていると思う。巨人にFA移籍してきた際には、先発投手として期待されたが勝てなかった。人的補償で広島に行った一岡竜司の方が活躍して、かなり罵声を浴びた。巨人でも戦力外候補に名前が挙がったが、中継ぎに転向してからは、存在感を出してきた。今年の開幕こそ出遅れたものの、1軍へ上がってからは、25試合1勝1敗15ホールド。防御率は1.29と安定している。被安打は13でほとんど打たれていなく、与四死球も10と少ない。37歳が中継ぎ陣を引っ張っている。

 巨人は優勝へのカウントダウン状態である。残り40試合。圧倒的な力を見せて優勝して、今年こそ日本一へ駆け上がって欲しい。