5月21日に起こった小事件

 今日は5月21日。2003年の5月21日に起きたとある小事件の記事を見たところ、当時の様子を鮮明に思い出した。2003年5月21日。福岡ドームでのヤクルト戦。レイサムのアウトカウント勘違い事件である。

 クリス・レイサム。大リーグでは5年間で213打数43安打本塁打3本とあまりパッとしなかった。2003年に松井秀喜の抜けた穴埋めとして、業務提携を結んだヤンキースに外野手を要望。するとヤンキースはレイサムを自由契約にする。その後4月29日に巨人と1年契約を結び、5月11日に来日。そして5月13日に1軍初出場。5月15日に初スタメン、初安打を記録。そして5月21日のヤクルト戦。1対0で迎えた6回表。1アウト1塁・2塁。打者は鈴木健。打った打球はレフトフライ。3アウトと勘違いしたレイサムはレフトスタンドにボールを投げ入れてしまう。このプレーには走者に2つの進塁が認められるため、2塁ランナーはホームイン。同点に追いつかれて、高橋尚成は完封勝利を逃した。尚、試合は巨人が2対1で勝利した。試合は勝ったので、そこまで大事には至らなかったが、もしも負けていたらとんでもないことになっていただろう(十分とんでもないが)。

 最終的に60試合で131打数29安打7本塁打。打率.221。の成績でオフに解雇されるとみられていたが、堀内恒夫新監督意向で残留。しかし、2004年は1軍での出番は無し。そのまま退団した。5月26日の誕生日で46歳となる。レイサム=勘違いと言う図式が今でも当てはまっている。