5月18日と言えば

 5月18日と言われてピンと来る人は少ないだろう。私も記事を見るまでは気づかなかった。何十年か前の出来事を聞いたら確実に思い出すこの日の出来事。槙原寛己完全試合である。1994年5月18日。史上15人目の完全試合福岡ドームで達成。日本プロ野球における平成唯一の完全試合達成者である。

 現在ではこのドームでの試合と言うと、ソフトバンク戦の交流戦の可能性はあるが、当時は交流戦が無く、巨人主催の九州遠征での広島戦の出来事である。

 この試合のエピソードとしては、2日前に門限破りをしたため、外出禁止1ヶ月を言い渡されていたため、好投してこれを解こうと奮起した結果であると話されている。ちなみに、広島の江藤智は右親指亀裂骨折、前田智徳は左肩亜脱臼で欠場していた。

 

 

 

正田   遊飛

緒方   三振

野村   三振

ルイス  二飛

音    三振

金本   二ゴロ

高    二ゴロ

西山   遊ゴロ

望月   一邪飛

 

正田   遊ゴロ

緒方   三振

野村   三飛

ルイス  捕邪飛

音    三振

金本   投ゴロ

小早川  二ゴロ

西山   左飛

御船   一ゴロ

 

正田   三振

緒方   三ゴロ

野村   三振

ルイス  左飛

音    二ゴロ

金本   遊ゴロ

河田   中飛

西山   三ゴロ

御船   一邪飛

 

 以上の27アウトにより完全試合。1993年のオフにFA宣言をして残留。もしも、移籍していたらこの記録の達成は無かっただろう。しかも、前回登板の横浜戦が2回でノーゲームになって以来の中2日だった。槙原寛己が達成して以来、惜しい試合は何試合かはあったが、一人で完全試合を達成した投手はいない。

 現在では投手分業制により、完投や完封も少なくなってきた。だからこそ達成にはハードルが高い。次達成する投手は誰なのだろうか?