2010年4月24日
前のブログでも述べたが、2014年4月24日はドラマがあり、特別な試合でもあった。それは木村拓也さんの追悼試合。
巨人対広島5回戦。東京ドーム。巨人5勝
広島100000111 4
巨人00100105× 7
⚪️越智2勝0敗
⚫️高橋3勝1敗
広島
4東出
6梵
8天谷
3栗原
9廣瀬
7赤松
5小窪
2倉
1青木高
巨人
6坂本
8松本
5小笠原
7ラミレス
2阿部
9長野
3高橋
4脇谷
1西村健
まずは巨人5勝というレア。最近、広島にはやられっ放しなので、このような時代もあったんだなと感慨深い。スタメンのメンツを見ても、巨人の方が圧倒的に強そう。この頃の広島は失礼な言い方ではあるが、暗黒時代だった。
さて、本題に戻す。木村拓也さんの追悼試合。木村拓也さんは広島にも在籍していた。お互い並々ならぬ気持ちで挑んでいたのであろう。両軍が喪章をつけて、長男の恒希君が始球式を務めて始まった。ラミレスがダイビングキャッチ、小笠原がエキサイトシートにダイブなど、気合い十分。しかし、試合は劣勢。1点ビハインドの8回裏。1死満塁の大チャンス。バッターボックスには谷。谷は木村拓也と同学年、そして同じ移籍組。互いに励まし合っていたのだろう。相手投手の高橋建も木村拓也が広島時代のチームメート。お互い意地と意地のぶつかり合い。2ボール1ストライクからの4球目。左中間へ大きな当たり。普段は寡黙な谷が絶叫した。そして打球はスタンドへ。逆転満塁本塁打。自身初の満塁本塁打でもあった。この一撃で勝負あり。巨人が見事に逆転で追悼試合を飾った。谷のお立ち台での涙は今でも印象に残っている。長野久義の入団や松本哲也の成長でベンチを温めることが多かったので、感極まったのだろう。谷に木村拓也が乗り移ったかのように、この後からは切り札として活躍することになった。巨人の選手の色々な本塁打を見たが、この本塁打は歴代の中に入ってくるほど、価値のあるものだと思う。そして谷は試合後に長男の恒希君にウイニングボールを渡した。