田口がシーズンベストの成績を残せたら

 開幕前、贔屓チームがある人は投手の勝ち星を計算したことがあるだろう。今年で言えば、菅野が17勝、サンチェスが13勝、メルセデスが12勝、田口が10勝、戸郷が10勝。中継ぎと抑えで30勝を挙げたとする。これだけで82勝となる。143試合で82勝61敗となれば、優勝争いに絡む数字となる。貯金が21もあれば大きい。

 実際にはうまくいかない。戸郷が4勝かもしれない。逆に、田口が13勝挙げるかもしれない。これは、シーズンが始まってみないと分からない。自己成績がキャリアハイの成績を挙げる選手が多ければ多いほど、チームの成績は上向くだろう。

 ここで、田口麗斗投手について書きたい。2013年ドラフト3位で巨人に入団した。広島新庄高校で1年生秋からベンチ入り。高校3年生の時に、夏の広島予選決勝で瀬戸内高校と対戦。現オリックスの山岡泰輔と投げ合い、延長15回無失点で引き分け。翌日の再試合も1失点と奮闘したが、甲子園へは一歩届かず。ドラフト3位は期待の表れでもあり、東の松井、西の田口と呼ばれるほどであった。

 2年目の2015年は先発として、12試合に登板。3勝5敗だったが、投球内容は左投手としては、とても期待を抱くものだった。2016年は10勝10敗、2017年は13勝4敗と2年連続二桁勝利。この時に10年は安泰と思われたが、2018年は不振で、16試合で2勝8敗と低迷した。2019年は中継ぎとして存在感を示すも、大事な所で打たれる事もあり、成績は凡成績だった。2020年は先発に戻り、輝きを取り戻せるのか?

 シーズンベストの13勝以上を挙げれば、優勝は近いものになっていると思う。かつ、貯金を10稼げれば尚良いだろう。シーズンオフにはプレミア12の代表にも選ばれて優勝に貢献して好投した。その経験を活かすべく、今年はどのような成績を残すのか?または、菅野に負担をかける事なく、菅野を支えれる存在になれば、チームは明るいだろう。この選手のシーズンベスト、または復活がチームの鍵を握るだろう。