先発ローテを獲得したい2年目右腕

 戸郷翔征。聖心ウルスラ学園高校から2018年ドラフト6位で巨人入り。高校時代は1年秋からベンチ入りを果たして、2年の夏にはエースとして甲子園へ。1回戦に早稲田佐賀高校戦で完投勝利をした。2回戦で聖光学院に敗れている。3年次の夏は準々決勝で日章学園に敗れて2年連続での甲子園出場はならなかった。高校時代に最も注目されたのは、BFA U18アジア選手戦大会の野球日本代表との壮行試合において、宮崎県選抜として投げた試合だ。5回1/3を投げて根尾昂や藤原恭大らから9奪三振を奪った事から注目された。

 1年目の昨年、2軍で8試合に先発して4勝1敗、防御率3.00と抜群の成績を残した。シーズン終盤の9月21日に1軍昇格。優勝のかかった試合で、高卒ルーキーがプロ初登板初先発となった異例のデビュー。勝ち負けはつかなかったが、9月27日のDeNA戦で5回から4イニングを投げ勝ち投手となった。1軍では2試合投げて1勝0敗。防御率2.08。投球回が8回2/3で奪三振は11と高い数字を示した。また、スリークォーターから投げるカットボールが効果的に決まっていた。

 2年目はオープン戦から起用され、先発ローテーション獲得を虎視眈々と狙っている。背番号も68から13に1年で変更。期待も現れている。今年は先発を含めて色々な起用をされたりしていくだろう。2年目なので、少し痛くても我慢してしまうかもしれない。すぐ痛くて休むのはダメだが、身体を十分にケアしてメンテナンスしてほしい。1年目や2年目から無理をしてたくさん投げて肩や肘を壊して再起不能になった投手も沢山いる。せっかく掴んだチャンスだが、将来エースとして長く投げるためにはブレーキをかける事も大切だ。菅野智之が抜けるかもしれない投手事情だから、尚更潰れて欲しくない。