今年こそ覚醒してほしい左腕。

 巨人ファンとして、いや贔屓のチームを持っている人に今年活躍してほしい選手はと問うと。おそらく全員だろう。ファンは活躍して嬉しくない選手はいないからだ。今回は特に活躍してほしい選手として、今村信貴を挙げた。今村は2011年ドラフトで将来性を買われてドラフト2位で入団。高卒ながら2位と言うのは、本当に期待の表れだと思う。ちなみに、この時のドラフト1位指名は菅野智之でハズレ1位で松本竜也を指名している。3位では一岡竜司、4位では高木京介、6位では江柄子裕樹、7位では田原誠次と中継ぎである程度活躍した、または活躍している投手を取ったイメージのあるドラフト。また、日ハムでは石川慎吾が3位指名されている。

 本題に戻すと、今村は2012年と2013年にファームで力をつけて2013年には9月先発で3試合投げて初勝利を記録している。そしてシーズンハイの成績を残したのが2018年。6月6日の楽天戦で勝利投手になると、8月5日の中日戦では121球でのプロ初完封勝利で3勝目。その後もほぼローテーションを守り、13試合6勝2敗の成績を収めてローテーションを獲得したかに見えた。ところが、2019年は昨年を上回る15試合に先発するも、3勝2敗。多少不安なこともあったが、結果を残せず。

 2020年は同じ左腕の田口麗斗が先発復帰となりライバルが増えたが、メルセデスと高橋優貴が故障。そして、右腕ではあるが、山口俊のメジャー移籍。今シーズンは千載一遇のチャンスかもしれない。まずは100イニング投球を目標とし、開幕から1年間ローテーションを守れれば、二桁勝利は期待できる。

 今では珍しいスローカーブとチェンジアップを投げる投手。これらを自由自在に繰り広げれば、本人、そして巨人にも明るい未来が訪れるだろう。このチャンスを是非モノにしてほしい。