セカンド問題再燃

 セカンドのレギュラー候補の吉川尚輝が腰に張りの症状が出たために、首脳陣からストップをかけられた。22日の練習試合ベースターズ戦の出場に待ったがかかった。昨年、セカンドで開幕レギュラーを掴み、11試合で打率.390と絶好調でチームの開幕ダッシュの原動力となった。ところが、春季キャンプから抱えていた腰痛が悪化したため、4月12日にスタメン落ちし2日後に登録抹消となった。その後リハビリが長引き3軍の試合に復帰したのが8月下旬。1貫に戻ってくることは無かった。2018年には92試合に出場して355打席と順調に力をつけてきてのシーズン開幕後の離脱なだけに、ファンとしては寂しかった。

 さて、吉川尚輝の腰痛は大学時代からあるものだったらしい。腰痛のレベルは明らかになっていないが、椎間板ヘルニアというのがある。最近ではヤクルトの川端慎吾椎間板ヘルニアになり、手術をしたが腰の状態が良くならないと言うことがあった。オリックス吉田正尚は2年間腰痛に苦しみ椎間板ヘルニアを手術。手術明けに体幹レーニングを強化した結果、復活して今の成績を上げている。

 巨人では高橋由伸坂本勇人も腰痛で休んだことがあった。おそらく、早めにケアをしたから大事には至らなかったのだろう。吉川尚輝は保存療法を選んだが、このような状態が続けば手術選択肢に入ってくるだろう。手術しても治るかは分からないので、最後まで選択は難しいと思うが、悔いのない選択をしてほしい。ジャイアンツには、若林、田中俊太、増田大、北村などレギュラー候補が多く、いつ誰が台頭してくるか分からない。固定できなければ、誰とは言わないが、他球団や外国人の補強も視野に入ってくるかもしれない。持っている素材は一級品なので、十分に活かして欲しい。