ビジター7連勝

 菅野智之の見事な完封勝利でビジター7連勝。野手では選手をうまく入れ替えて、使われた選手が活躍すると言う見事な采配。先制点を取れれば、流れが来てそのままいく感じにも見える。今シーズンの先制した試合は

 

6月20日  阪神   1回裏1点  11対1

6月23日  広島   1回裏1点  3対2

6月26日  ヤクルト 2回表1点        6対5

6月28日  ヤクルト 2回表5点  12対0

7月1日   Dena        1回裏1点  3対5

7月2日   Dena        4回裏2点  5対3

7月3日   中日   6回裏1点      5対0

7月4日   中日   1回裏3点  7対3

7月14日  広島   3回表4点  7対2

7月15日  広島   1回表1点  12対1

7月16日  広島   1回表3点  9対4

7月17日  Dena          2回表1点  2対1

7月18日  Dena          2回表3点  4対2

7月21日  中日   3回表1点        4対0

 

  なんと先制した試合は13勝1敗。しかも10回が序盤の3回までに先制。試合を有利に進めている。だいたい、相手先発投手に対してある程度対応できて日は勝利している。今年の中には逆転勝利ももちろんあるが、試合を有利に進めれば楽しい。特に説明は不要だが、先週のマツダスタジアムの3連戦3連勝。言うことはなしだ。

 

セリーグの守護神事情

 セリーグの開幕時の守護神はデラロサ山崎康晃藤川球児、スコット、岡田俊哉石山泰稚

始まった。

デラロサ6試合4セーブ防御率1.80。

山崎康晃9試合2敗6セーブ防御率6.48。

藤川球児5試合2敗2セーブ防御率15.75。

スコット6試合2敗防御率22.50。

岡田俊哉14試合0勝2敗3セーブ防御率3.86。

石山泰稚12試合1勝1敗4セーブ防御率3.86。

 

 今年は過密日程や延長特別ルール10回までという事で、いつもの年より少し違った感じで始まった。デラロサは故障により中川皓太に。藤川球児は不振で2軍落ちのためスアレスに。スコットも不振のため菊池保則に。岡田俊哉も配置換えでRマルティネスと併用に。実は巨人の抑えが1番安定している。よって、この順位でこの貯金数だと思う。広島はスコットの離脱も大きいが、代わりが菊池保則。本当は中崎翔太今村猛一岡竜司あたりが守護神に名乗りをあげなければならない。これらの投手がイマイチ調子が出ないため、クローザーを任せれないのだろう。そこが、この苦しさや順位を物語ってるのだろう。過密日程が続く今シーズン。抑え投手をできるだけ温存できる展開を作れたところが、シーズン終盤有利に展開を進めることができるのかもしれない。巨人の抑えはまだマシなほうなのかもしれない。

敵地6連戦6連勝‼️

 今週の1週間。マツダスタジアム横浜スタジアムでの6連戦。マツダスタジアムでの3連勝はしばらく無い。しかも、ローテーションが雨天のため変更になり、菅野智之、戸郷翔征、メルセデスとなった。菅野智之メルセデスマツダスタジアムを中心とした広島戦が大の苦手。正直、大丈夫なのかと言う思いが強かった。しかし、7対2、12対1、9対4と大量援護、序盤から試合を有利に進める。そしてこの3人に白星がつくと言う最高の展開。そして、デラロサが離脱した抑えの中川皓太を必要としない展開に。相手投手も苦手の九里亜蓮とK.ジョンソンに勝ち、藪田はあっさりと攻略した。今年は広島をカモにできそう。ただ、忘れては行けないのは、エース大瀬良大地と苦手左腕の床田寛樹とまだ対戦していない。ローテーション通りに行けば、7月31日と8月1日、2日にその2人と当たる。逆に言えば、そこで圧倒するようだと、完全に広島を落とせると共に首位独走の気配も漂う。

 横浜戦では、今村信貴、サンチェス、桜井俊貴と言ったローテーションになった。正直な所、分が悪いと思っていて、一つ勝てば御の字だと思っていた。相手ローテーションは井納翔一、エース今永昇太、平良拳太郎。結果は2対1、4対2、5対3と接戦をモノにした。雨天コールドゲームや9回の大逆転劇など運も味方したが、運も実力のうちだろう。岡本和真が勝負所で本塁打を放つなど、4番としての自覚が目覚めてきた感じがした。そして、デラロサの抜けた抑えに中川皓太が行き2セーブと期待に応える。坂本勇人を休ませたり、中島宏之やパーラを順番に休ませた中での3連勝。北村拓己が活躍するなどレギュラーと控えが一丸となっている印象。

 来週も敵地ナゴヤドームと神宮で6連戦。ここをうまく切り抜けられれば、更にチームは加速するだろう。まずは来週の頭。菅野智之のピッチングが注目だ。

巨人が首位を快走する理由

 巨人が敵地で広島に3連勝。横浜に3連勝と勢いに乗ってきた。なぜ、ここまで強いのかという理由はたくさんあるが、その中でも失策が断トツに少ないことがある。今日、レフトのウィーラーが失策したこれが今シーズン4個目。安定した守備力が強さをもたらす。

 エラーが出れば、チームの流れが変わったり、相手のチームに勢いが行きやすくなる。エラーは、タダでランナーを出したり、進めたりする。やって良いエラーは無いし、エラーはできるだけしないほうが良い。巨人の今のメンバーを見ても、守備力は高いメンバーが多い。この状態が続き、打撃もこの調子をキープできれば、チームの勢いは更に加速する。チーム状態が良い今、できるだけ貯金を稼いで突っ走りたい。

最強の先発ローテ7番目投手なのか?

 本日、巨人は横浜に2対1で降雨ゴールドゲームながら勝利した。降雨コールドとは言え、ルール上1勝には変わりない。すなわち、価値ある勝利ということである。実は今日の先発投手は今村信貴である。毎年、先発投手として期待されながら、最多投球回数は2019年の81回2/3が最高。勝ち星は2018年の6勝。通算防御率も4.55。通算16勝12敗1分となっている。

 

 もちろん、先発ローテーションに定着して二桁勝利を挙げてほしいが、今シーズンは開幕ローテーションから外れて2軍スタートであった。今年の先発ローテは菅野智之、田口麗人、サンチェス、メルセデス、戸郷翔征、桜井俊貴の6人で始まった。今村信貴の役割としては、誰か怪我や炎上して調整が2軍課せられた時の予備の投手。すなわち、先発ローテ7番〜8番の投手なのである。実はこの7番手投手の役割が今年に限っては重要なものである(今年だけではなく、重要なのだが)。今年はコロナウイルスの影響で開幕が遅れた。そのため、6連戦続きが当たり前になっている。それに加えて、雨天中止の試合が増えると、月曜日に試合が組み込まれて、何十連戦とかの過密日程が組まれる、、120試合に減ったからとはいえ、シーズン終盤での中4日は答えるだろう。ただでさえ、特別日程のため、故障で離脱する選手が増えている。今村信貴のような投手が多ければ多いほど、後半戦を優位に戦えるだろう。だから、今日の試合はコールドゲームとは言え、今村信貴に勝ち星がついたのはとても大きい。

鬼門突破なるか?

 巨人の鬼門といえば広島戦。そして、マツダスタジアムを含めたビジターでの試合。なぜかここの球場(ビジター)では勝てない。菅野智之が打たれる。メルセデスが打たれるとあまり良い印象がない。ここ5年間のマツダスタジアムでの成績を見てみると、

 

2019年●○○/●●△/●●●/○●○/4勝7敗1分

2018年●●/●●●/●●●/●△○/○/2勝9敗1分

2017年○●●/●●/○●●/●●●/●/2勝10敗

2016年○●○/●●●/●○/○○●/●/5勝7敗

2015年○●●/●●●/○○●/○●●/4勝8敗

 同一カード勝ち越しが5年で5回。同一カード負け越しが11回と明らかだ。3タテをした事は一度もなく、3タテされたのが6回ある。しかも、年に一度以上3タテされていて、3タテをしていない。それでは勝ち越す事は難しい(1試合を除く)。今年は120試合と試合数は減ったが、交流戦がなくなっただけで、広島戦のビジターは例年通り12試合。今年は菅野智之が本調子ではないものの、5回を無失点で勝ち投手に。やや苦手にしている九里亜蓮に勝った。広島戦ビジター最高のスタートを切った。ライバル広島をビジターで圧倒するのが、優勝への近道だろう。今日の圧勝を明日以降に活かしていきたい。

 

守備妨害

 7月12日の巨人対ヤクルト(ほっともっとフィールド神戸)の6回裏に起こった。2対3でワンアウト1塁3塁の場面だ。外野フライでも同点。ダブルプレイ崩れでも同点の場面。炭谷銀仁朗の打った打球は三遊間深めのゴロ。ヤクルトのショートのエスコバーが取り2塁へ送球。2塁はアウト。セカンドの山田哲人が一塁へ送球する際に、ベースにスライディングしたパーラと激突。1塁には流れず、ダブルプレイ崩れで同点。

 

 のはずだったが、高津臣吾監督のパーラのスライディングは危険なスライディングではないかのリクエスト。リクエスト結果は危険なスライディングと判断されて、バッターランナーの炭谷銀仁朗もアウト。ダブルプレイとなり、同点にならず。もちろん、パーラはベースにスライディングしているので故意ではない。しかも、セカンドの山田哲人にすぐ謝っている。山田哲人の行為も、サッカーで言うペナルティーエリアで倒されたフリをする審判を欺くような行為に見える。一塁へ送球したとしても、セーフになっていただろう。

 

 結局は野球規約の①ベースに到達する前からスライディングを始め、②手や足でベースに到達しようとし、③スライディング終了後はベース上にとどまろうとし、④野手に接触しようとして走路を変更することなく、ベースに達する滑り込み。この4つの条件を満たしていれば、スライディングで野手に接触したとしても守備妨害にならないとあるらしい。今回はスライディングがベースより近かったため、③の条件が満たされなかったため、守備妨害となったとされたらしい。無理だとは思うが、この4つの条件があり、3番目の条件が満たされなかったので、パーラ選手は守備妨害です。とアナウンスで述べる必要があっただろう。結局、これが尾を引いて試合はそのまま2対3で巨人は負けて、首位をヤクルトに明け渡した。それとは別に、陽岱鋼とウィーラーを使えなかったのが痛いと思った。